車検費用を抑える方法~定期メンテナンスで大きな故障を防ぐ

みなさん、車検費用は少しでも節約したいですね。

車検費用を抑える方法はいくつかありますが、
今回は「定期メンテナンスで車検費用を抑える」
というテーマでお話いたします。

車検費用を抑える方法~定期メンテナンスで大きな故障を防ぐ

車検は健康診断と入院手術のセット

車検は人間でいうところの健康診断+入院手術

車検は人間で言うところの
健康診断と入院手術を同時に行っているようなものです。

健康診断で悪い箇所が見つかり、
それに対して必要な治療を行うのと似ています。

車検の場合は、
車を分解点検した結果、整備が必要な項目がわかり、
それに対して必要な整備を行います。

重大な問題になる前に対処する

会社員の方だと一般的に
1年に一度の健康診断を受診すると思います。

定期的に検査をすることで
「体の異常があったけど放置していたばかりに、
気づいたときには取り返しのつかない状態になっていた」
というリスクを軽減することにつながります。

また、普段から食事や運動など
健康に気をつけて生活を送ることで
病気の発症リスク軽減を期待できますよね。
これは車でも同じです。

車検費用を抑えるメンテナンス①

2つの法定点検

車検費用を抑えるメンテナンス①ということで、
まず一つ目は定期点検を必ず受けましょう。

乗用車の場合、
ユーザーの義務となっている定期点検は
1年ごとの定期点検と2年ごとの定期点検があります。

このうち2年ごとの定期点検が
一般的に車検と言われているものです。

※参考資料:国土交通省 自動車の点検整備 

どちらも法定点検なのでユーザーの義務なのですが、
1年ごとの定期点検には罰則がないため、
中には受けていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2年間小さな問題を放置していたばかりに、
大きな故障につながり、
車検代とは別で修理代が20万・30万円かかってしまうというお客様がいます。

大きな代償を払う前に1年ごとの定期点検を必ず受けましょう。
この点検はいつも車検を受けているお店で受けることができます。

車検費用を抑えるメンテナンス②

車検費用を抑えるメンテナンス②ということで、
定期的にオイル交換を行いましょう

皆さんの車にはエンジンオイルなどの交換時期の目安が記載されたシールが貼られています。
国産車だとボンネットの裏などが多いでしょうか。

エンジンオイルの交換目安は、
「5000kmの走行、または半年のいずれか」となっています。

ということは、
車のメンテナンスは1年ごと・2年ごとの定期点検だけでは不十分なんです。

ですから、2年に1回の車検、
1年ごとの定期点検を受けるだけでなく、
5000km走行か半年ごとにオイル交換を行いましょう。

オイル交換は自分でやるのは難しいので、
いつも車検を受けているお店にお願いするのがよいでしょう。

車の寿命・査定額アップにもつながる!?

半年に1度は車屋さんに車を見てもらうことになるので、


大きな故障につながる前に色々なことに対処できることになりますので、

車の寿命を延ばす、

売却時の査定額が上がるということにもつながってきます。

オイル交換が大事な理由

オイル交換というのはとても重要で、

エンジンオイルは常に温められたり、

冷やされたりを繰り返しているので、

交換しないとオイルが劣化してエンジン内部の圧力に耐えきれなくなります

他にもオイルにはゴム部品などの劣化を防ぐ効果があります。
オイルが劣化してしまうとこういった効果も薄れてしまい、
定期的なオイル交換を怠った場合、
結果として劣化したゴム部品からオイル漏れが起こってしまうということが起こります。

極端な言い方をすると、
定期的なオイル交換をしておけば(オイル漏れをあえて故障と呼びますが)、
大半のエンジンの故障を防ぐことができます。

ガソリンスタンドのフラッシングはやったほうがいい?

ここは豆知識的なものになりますけど、
ガソリンスタンドなどですすめられるような定期的なフラッシング※などは基本的に不要と考えてOKです。


フラッシングをするぐらいならオイル交換の頻度をいつもより少し早める程度で十分です。
端的な言い方ですが、オイル交換に大金を払う必要はありません。

※フラッシングとは主に配管内部、対象機器、熱交換器、ジャケット、タンク内などの残留物、異物、浮錆附属物等を除去し、洗浄度アップを図り、必要な清浄度まで循環洗浄をする方法です。引用元:新潟洗機工業株式会社 フラッシングとは

大きな代償を払うことになった見積もり例

まずは車検費用を大きく3つに分類

実際の見積もりでメンテナンスを怠ったばかりに、

車検時に大きな代償を払うことになった例を見ていきます。

まずは、車検費用を法定費用・車検料金・追加整備の3つに分けます。

メンテナンスの状態で差が出てくるのは追加整備の部分です。

オイル交換をしていれば防げた費用

赤枠内、オイル交換を怠ったばかりに大金を払うことになった整備

追加整備の項目の中にタイミング・チェーン(ギヤ)・カバー・パッキン取替~液状ガスケットのところまで約15万円の部分、ここが定期的なオイル交換を怠った代償です。

ちなみに、オイル交換は1回3600円くらい(当社価格)、

オイルとオイルエレメントの交換が6500円程度(当社価格)です。

なので半年に1度のオイル交換と1年に1度のオイル・オイルエレメント交換をやったとしても年間1万円程度です。

年間1万円のオイルメンテナンスをしていれば、15万円の修理は防げたはずです。

ブレーキの代償

ブレーキパッドの交換を怠ったばかりに大金を払うことになった整備

次はブレーキメンテンナンスを怠った代償です。

フロント・ディスク・キャリパ0/H(1台)~ブレーキディスクローターまでの部分で、合計で約55,000円です。

ブレーキパッドの残量が少ないので交換しましょうと言われていたのに、

交換をしなかったために高額修理になってしまった例です。

ちなみに、ブレーキパッドを適正な時期に交換していたとしたら、15,000円くらいの交換費用で済んでいたはずです。

1年ごと定の期点検・半年ごとのオイル交換を必ず受けましょう

見積もりではオイルとブレーキ関係のメンテナンスを怠ったばかりに、

大金を支払うことになった例を挙げました。

これは一例で他にも必要なメンテナンスをしなかったばかりに、

大きな代償を払うことになってしまうケースは多々あります。

ということで、

2年に1回の車検だけではなく、

1年ごとの定期点検、

半年ごとのオイル交換を必ず受けるようにしましょう。

半年に1回は車の状態を確認することで大きな故障を未然に防ぎましょう!